こんにちは、公認心理師の津田です!
「過去問解き始めたんだけど、行動分析学の問題がよくわからない・・・」と悩んでいませんか?
そんな方に向けて、行動分析学に関する解説を用意しました。
- 行動分析学がよくわからない
- 強化と弱化の違いって?
- 解答のポイントが知りたい!
本記事では、「行動分析学の問題がよくわからない人向け」に、基本的な考え方を用意しました。
当記事を読めば、行動分析学に関する基本的な考え方を理解できるようになると思いますので、是非ご覧ください!
目次
1.行動分析学の基本的な考え方
行動分析学は、ざっくりいうと「行動が起こる仕組み」を考える学問です。
行動分析学では、行動を「先行事象(きっかけ)⇒行動⇒結果事象」の3つの流れで捉えていきます。
この枠組みを「三項随伴性(さんこうずいはんせい)」といいます。
例えば、「おなかが空いたので、ご飯を食べると、おなかがいっぱいになった」という事象を、三項随伴性で表すと、以下のようになります。
なんだ、これでいいの?と思った方もいらっしゃると思います。
大事なことは、ある事象を3つに分けるということです!
これが、行動分析学の考え方で重要になってきます。
2.行動のパターン
三項随伴性で行動を考えていくと、4つの行動パターンが出てきます。
正の強化、正の弱化、負の強化、負の弱化です。
この4つのパターンについて説明をします。
①正の強化
ある行動をした後に、本人にとって良いことが起こるパターンです。
良いこと(刺激の提示)が起こるので、将来的にその行動が増えていきます。
②正の弱化
ある行動をした後に、本人にとって悪いことが起こるパターンです。
悪いことが起こる(刺激の提示)が起こるので、将来的にその行動が減っていきます。
③負の強化
ある行動をした後に、本人にとって悪いことがなくなるパターンです。
悪いことがなくなる(刺激の除去)ので、将来的にその行動が増えていきます。
④負の弱化
ある行動をした後に、本人にとって良いことがなくなるパターンです。
良いことがなくなる(刺激の除去)ので、将来的にその行動が減っていきます。
行動のパターンを言葉で分けると、以下のようになります。
行動が増えた(強化)か減った(弱化)か、刺激が提示された(正)か除去された(負)かで4つのパターンに分けられます。
試験でも問われるところなので、4つのパターンについて是非覚えてください!
3.まとめ
最後に、今回の内容についておさらいしてきましょう。
- 行動分析学では、行動を「先行事象(きっかけ)⇒行動⇒結果事象」で捉えていきます。
- 上記の3つの流れ(枠組み)を三項随伴性といいます。
- 行動には4つのパターン(正の強化・正の弱化・負の強化・負の弱化)があります。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!