ゆる公認心理師ブログ

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学校で筆談をしてみよう!その1

どうも、こじまるです。
今回は、学校で筆談によるコミュニケーションをとっていくための具体的な手立てについて書いていこうと思います。
場面緘黙児の多くは、学校で話すことが難しいです。そのため、何らかの形でコミュニケーションを取る必要があります。
身振りや頷き、指差しで伝えられるものは良いのですが、実際にはそれだけでは困難な場面もあります。
そこでコミュニケーションをとるために用いるのが筆談です。筆談であれば、いわゆるオープンクエスチョンのような問いかけにも応じることができるようになります。
しかし、「じゃあうちの子にも筆談をさせてみよう」「これからメモに書いて伝えてみよう」と思っても、簡単にいかないことがあります。以下に注意点や自分が気をつけていることについてまとめますので、良かったら参考にしてみてください。

まずは応答からはじめてみる

コミュニケーション行動を指導していく際、「要求行動」から指導することが多いです(例えば、「○○ください」と音声言語や絵カードで自分から伝える等)。ところが、場面緘黙児は基本的に不安や緊張を抱えています。そのため、まずは指差しや頷きの延長として、教師や友達からの問いかけに対して、「筆談で応答する」というやりとりから入っていくと良いでしょう。
学校であれば、 以下の場面で練習してみてはどうでしょうか。

  • 選択肢から選ぶ場面(支援者側が選択肢を提示して、それを子どもが書いて伝える)
  • 質問に答える場面(イエス・ノー型から、自由回答へと段階的に行う)

筆談で応答できるようになってきたら、少しずつ筆談で自発的なやりとりへと進めていきます。
その話は、次回書こうと思います。

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